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【イベントレポート】4ヶ月のインターンシップ研修を終えて修了式 「わたしの開業、はじめの一歩」

 

2018年2月11日 、2017年10月にスタートした「飲食店開業インターンシッププログラム~わたしの開業、はじめの一歩~」の修了式を開催しました。本プログラムは、飲食店の開業に必要な知識を習得するインプットセミナー から、開業後のビジネスプラン・接客マニュアルの作成、実際の店舗でのインターンシップ研修まで、開業をめざす女性向けの起業体験プログラム。 約4ヶ月間の講座最終日となるこの日は、修了証の授与とともに開業計画のプレゼンテーション発表会を開催。受講者の皆さんが飲食店開業への想いとプランを披露しました。

プログラムを通じて具体化した開業計画をプレゼンテーション

2017年10月29日のプログラム初日から4ヶ月。その最終日となる今日は修了式。さっそく檀上では、インターンシップ研修でお世話になった店舗のオーナーより修了証の授与が行われました。

修了証を渡す側も、受け取る側も、皆さん晴れやかな笑顔に満ちていました。

続いて、 受講者の開業計画プレゼンテーションがスタート。発表後に、開業支援サポーターや開業メンターの山川博史氏がアドバイスやコメントを授ける形で進められました。

受講生の皆さんは 、さまざまな動機を持って飲食店開業をめざしています。その中でも多かったのは、これまで送ってきた人生を通じてその必要性を見出したというケースです。

新潟出身でお米の味に格別こだわりがある受講者の方は、おいしいお米を提供し、ペットと来られるお店を開業したい、といいます。東京の人たちにもおいしいお米を食べてもらいたい、そして自分で飼っている愛犬だけでなく、お客様にもペットと一緒に来店してもらえるお店にしたいと考えたからです。

他にも、障がいを持つ家族がいる受講者は、なかなか職場を見つけにくい障がい者のために、一緒に働けるお店を開業したいと考えています。障がいを持っていても、他に素晴らしい能力をもっている方はたくさんいます。それを活かすことで人生を輝かせることができるのではないか、というのが彼女の信念。その想いのつまったプレゼンでした。

自らの皮膚疾患を食療法で治したという受講者は、日常の食事がほんとうに重要であることを実感したといいます。また現職を通し、子育てに悩み、疲れているお母さんが増えたと感じており、女性をターゲットに、ヘルシーな料理で心と体の回復を図ってもらうべく、開業を考えたといいます。

アントレプレナー志向の開業計画も

都会では人と人のつながりがだんだん希薄になってきたと感じて飲食店の開業を思いついたという受講者も。“企業に勤めていても生涯安泰とはいえない”というのも開業を志したもうひとつの動機だと言います。プレゼンではお客様同士が気軽に交流できるようなお店をめざしたいと発表していました。

すでに開業が具体的に決定している受講者の店舗のメインコンセプトはシニア層向けのコワーキングスペース。自宅の次にくつろげて、社会参加できる空間を創造したいとビジョンを固めています。

開業場所はすでに心に決めています

鎌倉で生まれ育ち数年前に東京都内から戻ってきて地元が大好きなことを再認識した受講者は、友達の家に遊びに来るような気持ちになれる店をめざしたい、と語りました。古都鎌倉をお客様に楽しんでもらうことを目標にしています。

出身地の強みを生かそうという受講者も。考えているのは北海道ならではの新鮮な小麦、ミルク、バターを使った良質のお菓子をメインにしたカフェ。リアル店舗だけでなく、インターネットなどを使って全国的に幅広く販売したいと考えています。

開業支援サポーターも実践的なアドバイスを提供

この日は受講者がインターンシップ研修でお世話になった店舗のオーナーのほかに、開業を支援する企業や団体も参加し受講者に実践的なアドバイスやコメントを提供する場面もありました。

株式会社スマレジ 営業本部 首都圏営業部 パートナー推進部 チーフ 鈴木周吾さん
「最近、メニューの素材がどこから来たのか、そのメニューがどうして誕生したのか、オーナーの想いや背景のストーリーを伝えようとする飲食店が増えてきて、また繁盛しています。ぜひ、そういう店をめざしてください。POSレジ回りのノウハウは蓄積しているので、恵比寿のショールームには悩み相談のつもりで来店していただければと思います」

株式会社USEN USEN開業サポートセンター 加納健雄さん
「USENといえばBGMを思い浮かべるかもしれません。しかし、当社では開業決意から新規開業、運営支援まで飲食店のライフサイクル全体を支援する事業も展開しています。開業サポートセンターには銀行出身者、不動産業界出身者など多様なメンバーがおり、特に、資金調達や物件選定の支援には自信を持っています。ぜひお声がけください」

株式会社テンポスバスターズ 乙丸千夏さん
「当社は厨房機器の販売メーカーですが、物件紹介の分野でも豊富な実績があります。居抜き物件では、いい立地で即決してしまったけれど、実は電気容量やガス容量が足りずに多額の追加工事費用がかかった、ということもありがちです。私たちは常にお客様に同行して、開業店舗の要件にあった物件かどうかという視点でアドバイスいたします」

公益財団法人 東京都中小企業振興公社 発注コーディネータ 牟田実さん
「Startup Hub Tokyo 2階の東京都中小企業振興公社で食にまつわる創業の相談を担当しています。私が一番重視しているのは、創業者の開業への想いがどれだけ強いかを確認することです。ここがしっかりしていないと、壁にぶち当たるとすぐにだめになってしまうからです。まずは、しっかりビジョンを固めていってください」

開業がスタートであることに気づけたのが最大の収穫

最後に、開業メンターとしてここまで伴走してきた山川博史氏がプレゼンを振り返りました。

「プレゼンを聞いて、皆さんそれぞれに成長されたことを実感しました。ようやく開業できるかな、というところまで来たと思います。

でも、気をゆるめないでください。お店をオープンするだけなら、今はほんとうに簡単になりました。しかし、継続していくのはすごく難しいこと、開業がスタートなのだ、ということに気づけたのが、このプログラム参加で得た最大の収穫でしょう。

また、同期生ができました。せっかく仲間になったので、お互いの創業計画やメニューを厳しくチェックしあってください。安易に『売れるんじゃない?』などというのはナシです。

これでプログラムは終了しますが、困った際はいつでも相談してください。この先、気合いと根性だけでは何とかならないことも出てくるかもしれません。そこはStartup Hub Tokyoや僕、同期生に早めにS.O.S.を出して、仲間と一緒に乗り越えていきましょう。皆さんは一人じゃないということを胸に刻んでおいてください」

山川氏はそう語って受講者を勇気づけていました。

Day1の様子はこちらからhttps://startuphub.tokyo/magazine/internship1029
Day2の様子はこちらからhttps://startuphub.tokyo/magazine/internship1108

・開業メンター

山川 博史

株式会社オフィスヤマカワ 代表取締役
8G HOLDINGS 株式会社 取締役副社長COO
アンドモワ株式会社 社長室長PMO
一般社団法人これからの時代の・飲食店マネジメント協会 代表理事

1971年 長崎生まれ
23歳で飲食業界に入り現場経験を積み27歳で創業。2年間で5店舗を出店したものの、契約先の経営者が疾走し高額の債務を負う。調達知識も無く資金繰りのために高金利の融資を受けるが、経営は回復せず2店舗を撤退。その後、トラックで残った3店舗へ食材配送しながら店舗再生・活性化を図り、ノウハウとチームビルディングシステムを蓄積。その実績が不動産開発・飲食店展開を行う企業などから評価され、新規出店や業態開発などのプロデュース件数が増える。京都烏丸つゆしゃぶchiriri美川憲一レストランプロジェクト、ステラ薫子のタロットダイニングプロジェクト、鉄道バー銀座パノラマプロジェクトなど出店場所のロケーションを活かしたレストランを東京・大阪を中心に10店舗展開。2011年東日本大震災を機に創業会社をM&Aで譲渡し、本格的に飲食店マネジメントコンサルティング事業に移行する。現在はコンサルタントとしても継続クライアント店舗数も500店舗を超え、飲食店チームマネジメントの専門家集団「これからの時代の飲食店マネジメント協会」代表理事として飲食店のマネジメント教育に携わる。

著書
1店舗目で成功したオーナーはなぜ2店舗で失敗するのか(アーク出版)
脱サラしてお店をオープンする人の8割がなぜ失敗するのか(アーク出版)
崖っぷちのお店を3ヶ月で復活させる55の速攻リセットプラン(アーク出版)
これからの時代のリーダー論(サンクチュアリ出版)

・コーディネータ

浜田 哲史

一般社団法人 NIPPONの営業マン 代表理事

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